こんにちは!コービーです!
スポーツには喜怒哀楽すべての感情が表現されます。
目標を達成する喜び
不甲斐ない自分への怒りや
敬意を欠いた相手のプレーへの怒り
目標へと届かなかった悲しみ
仲間と共にプレーする楽しみ
など、多くの喜怒哀楽が存在します。
これによりスポーツには多くのドラマが生まれます。
今回は「喜」のドラマチックな試合を振り返ってみます!
目次
夏の甲子園 第89回大会(2007年)
優勝校 佐賀北高校
佐賀北の夏の甲子園優勝から10年。あの夏、地方の高校が成し遂げた快挙に励まされたり勇気づけられたりした方も多いと思います。いろんな思い出、佐賀総局(s-saga@asahi.com)までDMやメールでお寄せください^^ pic.twitter.com/9DqvpUsSX2
— 朝日新聞佐賀総局(カチロー) (@asahi_saga) May 24, 2017
最も世間を驚かせた夏の甲子園の優勝校となると2007年の佐賀北(佐賀)になるでしょう。
甲子園への出場はこの年で2回目。優勝候補どころか1回勝てるかどうかというのが大会前の評価でした。
この年の出場校には、智弁和歌山や帝京、仙台育英や駒大苫小牧、聖光学院などなど
多くの野球名門校と呼ばれる強豪が出場していました。
さらに、後にプロ野球選手になるメンバーが約40人も出場していました。
しかし、佐賀北の選手達はプロから注目される選手は1人もいませんでした。
これで優勝したということは、最大の番狂わせといっても過言ではありませんね。
開幕試合から佐賀北の夏が始まった
開会式直後の開幕試合に佐賀北が登場しました。
相手は、現在ヤクルトスワローズのキャッチャーとして活躍する
中村悠平選手を擁する福井商(福井)でした。
なんと2−0の完封勝ちを収めました。
それでも、この段階でもまだ佐賀北の優勝を予想した人はいなかっと思われます。
地方の公立高校で注目選手もいなかったら、誰も優勝予想なんかしませんよね。
佐賀北の快進撃
初戦の勝利で勢い乗った佐賀北は2回戦で宇治山田商(三重)と対戦しました。
現在DeNAベイスターズで活躍する中井大介選手擁するチームで強豪校でした。
試合は4−4の延長15回引き分けで、再試合となりました。
再試合では9−1で勝利し、この頃から打線が力強さを発揮し始めるようになりました。
3回戦では、前橋商に5−2で勝利しベスト8まで駒を進めました!
そして、その勢いが本物になったのが準々決勝の帝京(東東京)戦です。
杉谷拳士選手(現日本ハム)、中村晃選手(ソフトバンク)を中心とした強力打線の相手は優勝候補の一角でした。
1点を争う攻防で、佐賀北は再三のピンチを凌ぎきりました!
耐えて耐え抜き、延長13回にサヨナラ勝利を収めました。
帝京の技術、佐賀北の最後の踏ん張りはとても凄く、見応えのある試合となりました!
熾烈な1点を巡る攻防
好プレー連発
【2007 準々決勝 佐賀北-帝京】 pic.twitter.com/yWDASKFV5b— ⚾︎りゅー (@jwdtatmtwmwtw) November 6, 2016
延長15回、再試合、延長13回と他のチームよりも疲労度は大きいはずですが
準決勝では、九州対決となった長崎日大(長崎)を
馬場将史選手、久保貴大選手の必勝リレーで見事完封。
3−0の快勝で決勝進出を決めました!
多くの強豪校との接戦をものにした佐賀北は
甲子園の流れを完全につかんでいましたね!
決勝戦の待っていたドラマ
決勝の相手は、広陵(広島)でした。
優勝候補筆頭で、広島カープで活躍する
野村祐輔、上本崇司選手、土生翔平選手(2018年引退)
読売ジャイアンツで活躍する
小林誠司選手がスタメンに名を連ねていました!
プロ選手になる実力者が4人もいるなんて
なかなか無いですよね!
試合は、野村祐輔投手、小林誠司捕手のバッテリーの前に、
7回を1安打無失点10奪三振と
完璧に抑えられていました。
7回終了時点で4−0で広陵のリード。
観客からも「流石に勝てないか〜」と聞こえてくるほどの、
力の差を見せつけられていました。
しかし、8回に最大のドラマが待っていました。
1安打に抑えられていた打線が、
ヒット2本と四球で
1死満塁の最大のチャンスを作り、押し出し四球で1点を返しました。
そして、、、、、、、
副島選手が大逆転の劇的な満塁ホームランを放ちました!!!!
↓↓
甲子園伝説の決勝戦
広陵 vs 佐賀北 pic.twitter.com/uB0kDmGk8f— 野球小僧 (@89doubt) November 11, 2016
このまま5−4で勝利し優勝を果たし、
“がばい旋風”は完結を迎えました。
夏の甲子園 〜地方馬がダービーを制す〜 まとめ
佐賀北の大きな勝因の一つが2人の投手で7試合を戦ったことが大きかったのかなと思います。
全てを馬場→久保のリレーで勝ち上がっており、
大会終盤でも二人の疲労の色は他のチームに比べ、濃くなかったのかなと思います。
最後は、やはり甲子園の大観衆を味方につけたことが大きかったのではないでしょうか。
決勝戦で副島選手が放ったホームランのボールは、真ん中高めに吸い込まれるように入っていきました。
観客の期待と声援が、運んでいってくれたようにも見えました。
野球の神様は、佐賀北に微笑み、広陵に試練を与えた結果となりました。
しかし、ホームランを打たれた広陵のバッテリーは、
この試練を力に変え、
日本を代表するピッチャー、キャッチャーとなっています。
これも凄いことですよね。
あの当時は佐賀北ばかりが注目されていましたが、
打たれた2人が、後に日本を代表するプロ野球選手になる。
ここまでドラマの続きがありましたね。
地方の公立高校が、全国の野球名門校に勝っていく姿は
高校スポーツの醍醐味かもしれませんね。
地方馬がダービーを制す
今回はここまでとさせていただきます。
ご覧いただきありがとうございました。
